動画編集ソフト「AviUtl」のメリット・デメリットを解説

2022年1月14日動画編集

悩んでいる人

無料の動画編集ソフトを調べると「AviUtl」というソフトがよく出てきます。どんな編集ソフトなのですか?また、実際使いやすいのですか?

今回はこのようなお悩みを解決します。

content_paste 本記事の内容

  • 無料の動画編集ソフトAviUtlを紹介
    • 歴史
    • 基本機能の紹介
    • 複雑な操作が必要な機能の紹介
    • 利用するメリット
    • 利用するデメリット

done この記事の筆者

この記事を書いている私は、動画編集歴10年以上です。
Adobeの動画編集ソフトを利用して制作依頼をこなし、100本以上の動画を納品しました。
また、動画編集の講師も勤めており、3年以上続けています。

動画編集ソフトを探す際に「動画編集 無料」で検索をかけると、様々なブログでAviUtlが紹介されていませんか?

結論を申し上げますと、直感的に編集が出来なく、機能を増やすためにはプラグインの導入が必須になってきます。しかし、使いこなすとAfter EffectsやPremiere Proに近いレベルの編集ができるソフトです。Windows11でも利用可能です。

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私はAviUtlを7年利用し続け、ゲーム実況や実写動画の編集だけでなく、ミュージックビデオの制作をしてきました。

今回は、そのAviUtlという無料の動画編集ソフトを詳細にご紹介致します。

そもそも、AviUtlって何?

AviUtl

1997年にKENくん氏が開発した、無料配布されているタイムラインベースの動画編集ソフトです。プラグインやスクリプトを導入することで、編集の幅が大きく広がります。

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1997年と言えばWindows95が発売された年ですね。

そのプラグインやスクリプトは有志の方々が開発を行っています。その開発者の方々は無料でスクリプトを配布している方が多いです。

ニコニコのコミュニティで「Aviutl愛好会」というコミュニティが結成されています。2010年11月18日にコミュニティが開設され、2022年現在も運営されています。

また、バイナリに隠しメッセージが含まれているようです。製作者さんはお茶目な一面を持っていますね。

さて、たくさんの歴史を持つと同時に歴史が長いAviUtlですが、一体どのようなことが出来るのでしょうか?

AviUtlでできること

冒頭にも記載したように、ゲーム実況や実写動画だけでなくミュージックビデオの制作も可能な優れものです。大抵のことは何でもできます。

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私の周りにもAviUtlを利用してゲーム実況やミュージックビデオを制作している方が多いですね。

基本機能から、複雑な操作が必要な機能、連携できるソフトウェアをご紹介します。

基本機能

初めに基本機能をご紹介します。カッコ内はAviUtlに実際に入っているエフェクトの名前です。

  • 不要な部分をカット
  • 映像の分割
  • 図形の追加
  • イラストや写真の追加
  • 字幕やテロップの追加
  • BGMやSEの追加
  • インターレースやノイズの除去
  • 映像のリサイズ
  • スロー再生や倍速再生
  • 映像やテロップを上下左右に動かす
  • 映像やテロップの拡大縮小する
  • カラーグレーディング(色調補正)
  • 映像をぼかしたりモザイクを掛ける(ぼかし、モザイク等)
  • テロップや図形を光らせる(ライト、発光、グロー等)
  • 画面全体に一気にエフェクトをかける(フレームバッファ)

上記以外にもたくさんの機能があります。

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基本機能だけでゲーム実況や実写動画、解説動画の制作が可能です。

複雑な操作が必要な機能

次に、操作するのに複雑な機能をご紹介します。ゲーム実況や実写動画の編集では基本的に使いません。名前だけ知って頂ければ大丈夫です。

  • アニメーション効果の追加(テキストアニメーション等)
  • ディスプレイスメントマップ(別画像を元にして映像を変形させる機能)
  • カメラワーク(ビデオカメラやスマホで撮影しているような動きを付ける機能)

この機能を扱えるようになればミュージックビデオの制作が可能です。

別のソフトウェアと連携可能

別のソフトウェアと連携させることも可能です。下記は一例です。

done 連携できるソフトウェア

  • ゆっくりムービーメーカー
  • Blender

ゆっくりムービーメーカーとは、ゆっくり実況を制作する際に使用するソフトです。棒読みちゃんで有名なあのソフトです。

Blenderとは、3Dモデリングが出来るソフトです。

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他にもプラグインを導入することにより、カラーLUTやLive2D素材を読み込むことも可能です。

AviUtlを利用するメリット

done 利用するメリット

  • 無料で利用できる
  • After EffectsやPremiere Pro並みのレベルの高い編集が可能
  • 動作が軽い
  • スクリプトが無料で利用できるものが多い
  • 情報量が多い

一番大きい点が、無料という点です。月額料金等がかからないため、有料ソフトに手を出しづらい方にはうってつけの編集ソフトです。感謝して利用させて頂きましょう。

拡張編集を導入することで自由に編集できるようになります。編集の仕方によってはAfter EffectsやPremier Pro並みの動画編集や映像制作をすることが可能です。

1997年ごろから開発されているソフトの為、動作が非常に速いです。スペックの低いPCにおいても、早く起動や再生をすることが出来ます。

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過去にintel i3のCPUでメモリ6GB(メモリ増設前は2GB)のノートパソコンを利用してゲーム実況の編集をしていましたが、何も問題なく編集が出来ました。

有志でスクリプトを開発し無料で配布をしている方が多いです。テキストアニメーションやパーティクルなど、スクリプトを導入すれば編集の幅が大きく広がります。開発者に感謝して利用しましょう。

歴史が長く多くの方が利用している動画編集ソフトの為、情報量が非常に多いです。編集中のエラーや編集技術等、困ったことがあれば調べれば大抵解決できます。

AviUtlを利用するデメリット

done 利用するときのデメリット

  • 導入するのに手間がかかる
  • プラグインの導入をしないと読み込めない拡張子のファイルがある
  • 操作が直感的に出来ない

PC操作を多少理解していないと、導入に非常に手間がかかります。新たにフォルダを作成してプラグインやスクリプトを導入する必要があります。

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私は高校生の時に導入しましたが、パソコンの操作がよく分からず導入するのに苦労した覚えがあります。

導入の大変なAviUtlですが、こちらの記事で導入方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。
【2022年版】AviUtlの本体と拡張編集のダウンロード方法を解説

AVI形式以外(MP4等)の動画ファイルを読み込む場合はプラグインの導入が必要です。また、MP4形式でエンコードするときもプラグインの導入をする必要があります。このプラグインも無料で利用することが出来ます。

こちらの記事でAviUtlでMP4エンコードする方法を解説しています。ぜひ参考にしてください。
AviUtlでMP4でエンコードする「x264guiEx」の導入解説

アニメーションのプレビューが無いため直感的に編集を進めることが難しいです。いちいちテロップや図形にアニメーションを適用させ、どのような動きをするのか確認をしなければいけません。チュートリアルも自分自身で調べる必要があります。

まとめ:使いこなせばレベルの高い編集が可能な編集ソフト

以上が、無料の動画編集ソフトであるAviUtlの紹介でした。

PCの操作を多少分かっていないと導入が難しく、更には直感的な編集は難しいです。しかし、使いこなせばレベルの高い編集が可能です。

機能が充実しているため、ゲーム実況や実写動画の編集だけでなく、ミュージックビデオ制作も可能です。

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機能が充実している、スクリプトやプラグインの導入で更に機能を拡張できる点で長く愛用することが出来ます。

開発者であるKENくん氏、そしてプラグインやスクリプトを無料で配布している有志の方々に感謝をして、利用をしていきましょう。

AviUtl以外の動画編集ソフトもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてください。
パソコンで使えるおすすめ動画編集ソフト【無料/有料】