動画編集は1本制作するのにどのくらい時間がかかるか


動画編集を趣味や副業にしたいですが、1本制作するのにどのくらいの時間がかかるのですか?
制作工程ごとに詳細に教えて欲しいです。
今回はこのようなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 1本当たりの動画編集にかかる時間を制作工程ごとに解説
- ゲーム実況、実写動画の編集の場合
- ミュージックビデオ制作(オリジナルMV)の場合
この記事の筆者

この記事を書いている私は、動画編集歴10年以上です。
Adobeの動画編集ソフトを利用して制作依頼をこなし、100本以上の動画を納品しました。
また、動画編集の講師も勤めており、3年以上続けています。
この記事を読んでいるあなたは、動画編集や映像制作を趣味や副業にしたいと考え、動画を1本制作するのにどのくらいの時間がかかるか調べていると思います。
結論を言いますと、ゲーム実況や実写動画は1本当たり5時間~20時間で、ミュージックビデオ(オリジナルMVの場合)は20時間~50時間かかります。
もちろんですが、動画の長さや編集内容、クオリティによって制作時間は異なってきますが、私の場合はこの程度の時間を毎回要します。
細かい作業で時間もかかるため、身構えてしまうかもしれません。しかし、動画を完成させたときに達成感はすごく大きいですよ。

あなたが制作した動画でクライアントさんが喜ぶ、リスナーさんが楽しむ姿を見ると嬉しいですよね。
本記事では、ゲーム実況と実写動画の編集、ミュージックビデオ制作の2種類に分け、動画の制作工程ごとにど の程度の時間がかかるかを解説します。
この記事を読んでどの程度時間がかかるかを知り、ぜひ趣味や副業に動画編集を選んでください!
動画1本制作するためにかかるする時間を解説

それでは早速、動画を制作するためにかかる時間を解説していきます。
冒頭でも記載したように、ゲーム実況や実写動画、ミュージックビデオ制作の2種類に分けて、動画の制作工程ごとにかかる時間を解説します。
ゲーム実況や実写動画の制作にかかる時間を解説
初めに、ゲーム実況や実写動画の編集にかかる時間を解説します。
今回は、30分の収録した動画を15分の動画に編集するとします。使用する編集ソフトはAviUtlとします。BGM、SE、画像などの動画素材は事前に準備しているとします。収録時間、動画の書き出し時間は含まないとします。
制作工程ごとにどの程度時間がかかるかは、下記の通りです。
録画データの確認(録画に立ち会っていない場合) | 30分 |
カット編集 | 2時間~3時間 |
テロップ(字幕)挿入 | フルテロップ:2時間~5時間 キャプションテロップ:1時間~3時間 |
アニメーション挿入 | 1時間~3時間 |
BGM挿入 | 30分~2時間 |
SE挿入 | 30分~2時間 |
確認・修正 | 30分~1時間 |
カット編集について
動画編集の一番重要な工程で、カットの仕方によって話の前後のつながり、動画の見やすさが変わってきます。変にカットしてしまうと話しの流れが分からなくなってしまうので注意が必要です。私の場合は、動画の前後関係を見返しながら編集するので2時間から3時間はかかります。
テロップ挿入について
演者が話したことや補足説明を文字として画面上に表示させます。フルテロップとは、演者が話したことすべてにテロップを入れることで、キャプションテロップは、説明など要約した文章を入れることです。本記事では制作工程ごとに紹介するため分類分けをしていますが、アニメーション挿入と同時進行で行っています。演者が話したことを聞き返し、フォントを考えながらテロップを挿入しているため3時間~5時間はかかります。
アニメーション挿入について
アニメーションを付けた図形を入れたり、テロップにアニメーションを入れたりします。テンプレート化されたアニメーションもあれば、自分自身でアニメーションを制作する場合があります。私はテロップを入れながら、同時進行でアニメーション挿入をしています。たくさんのアニメーションを入れなく、コピペを活用しているので1時間程度で済んでいます。
BGM挿入について
動画の雰囲気を左右する部分です。動画の内容に合わせたBGMを選曲すると良いです。カット編集中に動画の雰囲気を考えて入れるので、30分~1時間程度かかります。
ex)説明系の動画⇒カフェに流れているような落ち着いたBGM
ex)演者が楽しくワイワイしている動画⇒アップテンポなBGM
SE挿入について
演者が演技したタイミングや、テロップを出したタイミングで入れると良いです。ワンポイントとして活用できます。テロップ挿入を行いながらSEを入れています。こちらは30分~1時間程度かかります。
確認・修正について
書き出した動画を一度見返して、誤字脱字やアニメーションに違和感が無いか確認をします。時間をおいて見返すとミスを発見しやすいです。15分の動画を2回注意深く見返すので、30分程度はかかってしまいます。
ミュージックビデオ(MV)制作にかかる時間を解説
次はMV制作にかかる時間を解説します。
After EffectsのみでMVを制作し、3DCG制作ソフトやLive2Dは利用しないとします。
制作工程ごとにどの程度時間がかかるかは、下記の通りです。
構成制作 | 1時間~3時間 |
ワンコーラス分の演出、アニメーション制作 | 5時間~20時間 |
ワンコーラス提出後の修正 | 1時間~10時間 |
フルコーラス分の演出、アニメーション制作 | 5時間~20時間 |
フルコーラス提出後の修正 | 1時間~10時間 |
構成制作について
ゲーム実況や実写動画と同様に、MVの核となる部分です。MVのコンセプトや演出、どのようなアニメーションを入れるかざっくり考えます。クライアントから参考動画を頂いている場合は、参考動画をもとに構成を練ります。別のMVを視聴してリファレンスを取ってきたりします。
じっくり考えたいとき時もあれば、入浴中や外出中にも考える時もあるので、合計で1時間以上はかかっています。
ワンコーラス分の演出、アニメーション制作について
モーショングラフィックスやリリックモーション、カメラワークなどのアニメーションを入れます。MVの雰囲気を出すためにカラーグレーディングを行います。
制作途中で、構成を練っている段階で出てこなかったアニメーション案も出てきます。また、構成で練ったけど制作したら思っていたのと違ったというアニメーションというときもあります。
こちらは、クオリティを追求すればするほど時間がかかるので、長くて20時間かかるときがあります。
ワンコーラス提出後の修正について
クライアントと齟齬があり、指示を受けた際に行います。リテイクの場合は更にワンコーラス制作分の時間を要します。リテイクにならないように、構成を考えるタイミングでクライアントと綿密に打ち合わせておくと良いです。
再度アニメーションやデザインを見直すので、リテイク内容によっては3時間以上かかるときがあります。
フルコーラス分の演出、アニメーション制作について
ワンコーラス分と同様に制作を行います。ワンコーラスと似たような演出になる場合もあれば、全く違う演出になる場合があります。その点も、クライアントに動画を提出した際に確認を頂きます。
ワンコーラスと同じ演出であれば5時間程度で終わりますが、追加で演出やアニメーションを入れる場合は10時間以上はかかります。
フルコーラス提出後の修正について
ワンコーラス提出後の修正と同様に、演出に齟齬が無いか確認します。フルコーラス確認時にクレジットや歌詞に誤字脱字、漏れが無いかの確認を行います。修正が完了した後、MVが完成となります。
こちらもワンコーラス提出時と同様、リテイク内容によって時間が変動します。
まとめ:動画制作は時間がかかるけど楽しい!
今回はゲーム実況と実写動画の編集、MV制作の二つに分けて制作にかかる時間を紹介しました。
どちらも細かい作業も多く非常に時間がかかります。しかし、完成したときの達成感は非常に大きいです。

私は完成した動画を見たクライアントが喜ぶ姿、視聴者が楽しむ姿を想像しながら制作を進めています。想像するだけでやる気に繋がります。
本記事を参考にして、ぜひ動画編集や映像制作をあなたの趣味や副業にしてください!
今回のまとめ
- 動画制作にかかる時間(当ブログ管理人の場合)
- ゲーム実況や実写動画⇒5時間~20時間
- ミュージックビデオ(オリジナルMVの場合)⇒20時間~50時間
- ゲーム実況や実写動画の制作工程ごとにかかる時間
- 録画データの確認⇒録画データの時間分(本記事では30分の動画で30分)
- カット編集⇒2時間~3時間
- テロップ入れ⇒フルテロップは2時間~5時間、キャプションテロップは1時間~3時間
- アニメーション入れ⇒1時間~3時間
- BGM入れ⇒1時間~2時間
- SE入れ⇒1時間~2時間
- 確認・修正⇒1時間
- ミュージックビデオ(オリジナルMVの場合)の制作工程ごとにかかる時間
- 構成制作⇒1時間~3時間
- ワンコーラス分の演出、アニメーション制作⇒5時間~20時間
- ワンコーラス提出後の修正⇒1時間~10時間
- フルコーラス分の演出、アニメーション制作⇒5時間~20時間
- フルコーラス提出後の修正⇒1時間~10時間
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