動画編集で使う4Kモニターの選び方を解説【おすすめモニターも紹介】

2023年10月16日動画編集

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悩んでいる人

動画編集で4Kモニターを使おうと考えていますが、どのモニターを選べばよいか分かりません。動画編集者の私に4Kモニターの選び方、私にぴったりの4Kモニターを紹介してください!

今回はこのようなお悩みを解決します。

done この記事の筆者

この記事を書いている私は、動画編集歴10年以上です。
Adobeの動画編集ソフトを利用して制作依頼をこなし、100本以上の動画を納品しました。
また、動画編集の講師も勤めており、3年以上続けています。

content_paste 本記事の内容

  • モニターの選び方を解説
  • 4Kモニターのメリット・デメリット
  • おすすめの動画編集用の4Kモニターを厳選して紹介

この記事を読んでいるあなたは、動画編集をしていて動画編集用の4Kモニターを探しています。また、動画編集用の4Kモニターに買い換えようか悩んでいます。

しかし、4Kモニターは種類が多く、どれが良いのか分からないですよね。

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私もかつて、動画編集用モニターを探していてどれを選べばよいか分からなかった経験があります。

そこで本記事では、4Kサイズの動画編集用モニターの選び方を詳細に解説。また、おすすめの動画編集用モニターも厳選して紹介をします。

この記事を読めば、あなたにピッタリの動画編集用モニターが必ず見つかりますよ!

モニターの選び方を解説

それでは最初は、動画編集用モニターの選び方を解説します。動画編集用のモニターを選ぶときは、下記のポイントに絞って探すと見つけやすいですよ。

done 動画編集用のモニターを探すポイント

  • アスペクト比
  • 画面サイズ
  • リフレッシュレート
  • グレア液晶(光沢液晶)とノングレア液晶(非光沢液晶)
  • 色域(色空間)の表示範囲
  • 液晶パネル駆動方式

専門用語が入っていてピンと来ない方もいらっしゃると思います。一つずつ詳しく解説をします。

アスペクト比

結論としては、おすすめは16:9のワイド型モニターです。

アスペクト比とは、矩形における上辺と短編の比率の事です。要は、図形の縦と横の比率の事です。4:3や16:9という数字が表記されていたら、液晶画面の縦と横の比率だと思ってください。

YouTubeやテレビの映像は16:9の比率の映像が主流なためです。16:9のモニターであれば、編集中のプレビューを画面いっぱいに表示して編集することができ快適に編集を進められます。

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作業スペースに余裕があれば、16:10のモニターやウルトラワイドモニターもおすすめです。ウルトラワイドモニターは一つのモニターを分割して使用するため、モニター間を行き来せず見やすいですよ。

最近は16:9のモニターが主流ですが、中には4:3のモニターもあります。そのため、購入時には一度アスペクト比を確認すると良いでしょう。

画面サイズ

結論としては、23インチ~30インチがおすすめです。

画面サイズとは、液晶画面の大きさでインチ(inch)という単位記号で表記されます。

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動画編集は実際に編集画面を見ながら編集を進めますよね。インチサイズが大きいほど、画面が見やすく快適に編集を進めることが可能です。編集ソフトのワークスペースも画面サイズが大きいほど見やすくなりますよ。

インチと書かれても大きさがよく分からない場合は、下記の表を参考にしてください。1インチは2.54cmです。

done インチ参考表(アスペクト比が16:9で、およその数値を記載)

インチ横サイズ(cm)縦サイズ(cm)
23 インチ50.83 cm28.63 cm
24 インチ53.04 cm29.87 cm
25 インチ55.25 cm31.12 cm
26 インチ57.45 cm32.36 cm
27 インチ59.66 cm33.60 cm
28 インチ61.87 cm34.85 cm
29 インチ64.08 cm36.09 cm
30 インチ66.29 cm37.34 cm

大きい画面サイズのモニターほど、画面が見やすくて快適に動画編集を進めることが可能ですよ。

リフレッシュレート

結論としては、動画編集では60Hz以上のモニターが必須です。

リフレッシュレートとは、1秒間にモニターに表示される画像の枚数のことで、パラパラ漫画のイメージです。数値が大きいほど滑らかに動きます。

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60Hzや128Hz、256Hzなどの記載があるため、この数値とHzという単位を見たらリフレッシュレートだと考えてください。

技術の進歩により、実写動画やゲーム実況動画など投稿する動画だけでなく、YouTube配信も60fpsが主流になってきています。fpsとはフレームレートとも言い、動画1秒間で使われる画像の枚数(フレーム)数ですよ。

60fpsということは、1秒間に60枚の画像が使われる。つまり、モニターの60Hzと同じです。そのため、動画編集においては60Hz以上のモニターが必須ということになります。

グレア液晶(光沢液晶)とノングレア液晶(非光沢液晶)

結論としては、ノングレア液晶(非光沢液晶)がおすすめです。

グレア液晶(光沢液晶)とノングレア液晶(非光沢液晶)の違いは、表面に光沢があるかどうかです。光沢があることによって、画面の見え方や外部の光りによる反射など異なってきます。詳しくは下記の通りです。

グレア液晶(光沢液晶)ノングレア液晶(非光沢液晶)
色の鮮やかさ
目の疲れやすさ
光の反射(蛍光灯など外部の光)
手入れのしやすさ

ノングレア液晶(非光沢液晶)は蛍光灯の光が画面上で反射しない、目が疲れにくいなどのメリットがあります。逆に、グレア液晶は色が鮮やかに表示されるため映画などの視聴に最適です。

動画編集では、ノングレア液晶(非光沢液晶)の方が作業に集中できるでしょう。

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ノングレア液晶とはいえど、液晶画面を長時間見ることに変わりはありません。適度に休憩をとることは必須です。液晶画面を見ていると疲れるという方は、ブルーライトカットメガネの購入もおすすめですよ。

色域(色空間)の表示範囲

結論を言うと、Adobe RGBの色域が表示可能なモニターを選ぶことがおすすめです。

色空間は、sRGB、Adobe RGB、NTSCの3種類の規格があります。

sRGBAdobe RGBNTSC
色域狭い広い広い
(Adobe RGBよりズレあり)
  • sRGBとは
    • 国際規格でもあり一般的に利用されている色域です。
  • Adobe RGBとは
    • Photoshopやillustratorでお馴染みのアドビ社が定義した色域です。sRGBより色域が広く、出版業界や印刷業界、動画編集を行う会社で利用されています。
  • NTSCとは
    • 今は見なくなりましたが、アナログ放送時に利用されていた色域です。色域としては広いですが、モニターの種類は非常に少ないです。

4KモニターでAdobe RGBが対応しているモニターは2023年10月15日現在では少ないかもしれません。そのため、モニターを選ぶ際は色域の優先順位は低くても良いでしょう。

液晶パネル駆動方式

結論を言いますと、IPS(In-Plane-Switching)方式がおすすめです。

液晶パネル駆動方式は、TN(Twisted Nematic)方式、VA(Vertical Alignment)方式、IPS(In-Plane-Switching)方式の3種類があります。

  • IPS方式
    • モニターの見る角度によって色の変化や明るさの変化が少ないため動画制作等クリエイター向け
  • VA方式
    • コントラストが高いため、アニメや映画、動画の鑑賞向け
  • TN方式
    • コントラストが低く、応答速度が速いためFPS等のゲーム向け

また、機能を比較すると下記の通りです。

機能IPS方式VA方式TN方式
見る角度による色の変化
見る角度による明るさの変化
画面の鮮やかさ
応答速度

TN方式は、 電圧を抑えられるため電気代の節約ができるという点と、安く購入できる点がメリットです。VA方式は、 コントラストが高いため陰影がはっきりしているため、鮮やかな映像を見ることが出来ます。IPS方式は、 様々な角度からモニターを見ても、映像の見え方に変化が少ないのが特徴です。

モニターの配置する場所によっては、斜めからモニターを見る可能性もあります。そのため、IPS方式のモニターがおすすめです。

4Kモニターにするメリットとデメリットを解説

次は、通常のフルHDモニター(1920×1080)から4Kモニター(3840×2160)に変えるメリットとデメリットを解説します。

done 4Kモニターに変えるメリット

  1. 4K動画の制作に対応できる
  2. 一目で見える情報量が増える

逆にデメリットは下記の通りです。

done 4Kモニターに変えるデメリット

  • 通常のモニターより若干値段が高い
  • 使うときには高スペックPCが必要

1つずつ解説します。

メリット①:4K動画の制作に対応できる

メリット一つ目は、4Kの動画に対応できるという点です。最近の映像技術が進歩して4Kに対応してきており、YouTubeでも4K動画が投稿され始めています。

2023年10月15日現在では4Kの映像や動画は少ないかもしれません。

しかし、高スペックPCが安価で買えるようになる、ストレージ容量が増えるなど今後の技術の進歩によって4K動画が主流になっていく可能性があります。

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そのため、依頼でも4Kでお願いしますという要望が来るかもしれないですよね。4Kモニターであれば制作が対応できるため、周りと差を付けられるでしょう。

メリット②:一目で見える情報量が増える

メリット二つ目は、一目で見える情報量が増えることです。見える情報量が増えるので、作業効率が大幅に上がります。

Premiere Proで編集、After Effectsで制作をする場合は、ワークスペースで表示できるパネルを増やすことも可能です。インターネットで調べるとき、複数画面開いても広々とスペースを使えるでしょう。

広々とスペースをつかえるため、作業効率が大幅に上がるはずですよ。

デメリット①:通常のモニターより若干値段が高い

デメリット一つ目は、通常のモニターに比べ若干値段が上がるという点です。2023年10月15日現在では、通常のフルHDモニターよりも高く設定されています。

しかし、解像度が上がると一目で見える情報量が増えるため作業効率が上がります。そのため、動画の制作依頼の回転率を上げることができるようになります。また、4K動画であれば依頼料を上げることもできるでしょう。

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作業効率が上がれば回転率が上がるだけでなく、イライラすることも減り精神的にも良いですよね。

そのため、4KモニターはフルHDモニターよりも値段は高いですが十分に元が取れるはずです。

デメリット②:使うときには高スペックPCが必要

デメリット二つ目は、使うときに高スペックPCが必要なことです。今あなたが使用しているスペックのPCだと、もしかしたら4Kに対応できない可能性があるので確認が必要です。

しかし、高スペックPCにすれば動画の読み込み速度が上がったりするなど、動画編集の効率が格段に上がります。こちらも同様に、依頼の回転率を上げることで元が十分に取れるはずですよ。

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高スペックPCは編集ソフトの起動や読み込み速度の向上、レンダリング時間の削減につながります。そのため、作業効率が格段と上がり副業なら収入アップにつながりますよ。

高スペックPCが必要ですが、これを機会に高スペックPCに乗り換えるのはいかがでしょうか?

こちらで動画編集で必要なスペックを解説しています。ハイスペックであればあるほど快適に動画編集ができますよ。
【おすすめPCも紹介】動画編集で必要なPCスペックを解説を読む

おすすめの4Kモニターを厳選して紹介

それでは、おすすめの4Kモニターを紹介します。モニターの選び方をまとめると下記の通りです。

done 4Kモニターの選び方まとめ

  • 画面サイズ⇒23インチ~30インチ
  • アスペクト比⇒16:9
  • リフレッシュレート⇒60Hz以上
  • 液晶ディスプレイ⇒ノングレア液晶(非光沢液晶)
  • 色域(色空間)⇒Adobe RGB対応(優先順位は低めでOK)
  • 液晶パネル駆動方式⇒IPS(In-Plane-Switching)方式

それではおすすめのモニターを厳選して紹介します。

done おすすめモニター①

メーカーKOORUI
インチ27インチ(約59.66cm×33.60cm)
アスペクト比16:9
リフレッシュレート60Hz
液晶ディスプレイアンチグレアスクリーン(ノングレア液晶)
色域(色空間)DCI-P3 カバー率90%
液晶パネル駆動方式IPS方式
スピーカーの有無無し

コスパ良く4Kで動画編集をしたいならこのモニターがおすすめです!KOORUI社のモニターで4Kモニターの中でもコスパが良い動画編集用のモニターです。DCI-P3という、アメリカの映画制作業界団体Digital Cinema Initiativesが策定したRGB空間の規格で、sRGBより広い色域を表現可能です。明るく鮮やかな色彩を再現するHDR10テクノロジーを搭載。目の疲れを軽減するノンフリッカー技術やブルーライトカット技術も搭載。角度を上下-5°~20°調整することが可能。スピーカーがついていないので、普段からスピーカーで作業する方には注意が必要です。

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4Kモニターでコスパがかなり良いモニターです。色域も広く、ブルーライトカット技術も搭載しています。このモニターなら財布にも優しく、快適に動画編集を進めることができますよ!

done おすすめモニター②

メーカーDell
インチ27インチ(約59.66cm×33.60cm)
アスペクト比16:9
リフレッシュレート60Hz
液晶ディスプレイ非光沢(ノングレア液晶)
色域(色空間)sRGBカバー率99%
液晶パネル駆動方式IPS方式
スピーカーの有無有り

コスパ、機能性のバランスを求めるならこのモニターがおすすめです!日本に本社を置くDell社のモニターです。sRGBが99%対応。27インチモニターでスピーカーも内蔵。IPS方式のアンチグレアスクリーン仕様です。ComfortView Plus機能によってフリッカーフリー画面を実現し、ブルーライトの放出を抑えます。Adaptive Syncという機能があり、タイムラグが少なくなり動画編集だけでなく、ゲームも快適にプレイ可能です。デザインもスッキリしていて、少ないスペースで配置も可能ですよ。

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コスパも良く機能性も求めるならこのモニターがおすすめです。スピーカーも搭載していて、動画編集だけでなくアニメや映画も楽しめるでしょう。Adaptive Syncという機能でゲームも快適に楽しめるはずですよ。

done おすすめモニター③

メーカーDell
インチ27インチ(約59.66cm×33.60cm)
アスペクト比16:9
リフレッシュレート60Hz
液晶ディスプレイ非光沢(ノングレア液晶)
色域(色空間)sRGB・Rec.709 カバー率99%
液晶パネル駆動方式IPS方式
スピーカーの有無有り

機能性を重視するならこのモニターがおすすめです!台湾を拠点とするBenQ社のモニターです。業界標準となっているsRGB・Rec.709カバー率99%で詳細に色調補正ができます。スピーカーも高品質で、ヘッドホンやイヤホン無しでも動画編集が可能。フリッカーフリー、ブルーライト軽減機能も対応。ディスプレイモードでは、M-bookモード、CAD/CAMモード、デザイン(アニメーション)モード、暗室モードを搭載し、作業環境や作業内容に合わせてディスプレイの設定が可能。DualView機能と呼ばれる、1台のモニターで 2つの異なる画面モードを同時に表示する機能を搭載。

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機能性を求めるならこのモニターがおすすめです。4Kで作業効率アップだけでなく、4Kの動画編集にも対応。sRGB・Rec.709カバー率99%で詳細に色調補正もできます。スピーカーの品質も高く、ヘッドホンやイヤホンが無くても快適に動画編集を進められるでしょう。

まとめ:あなたに合った4Kモニターで快適に動画編集をしよう

今回は、動画編集でおすすめの4Kモニターの厳選して紹介、モニターの選び方を解説しました。

4KモニターはフルHDモニターよりも値段が高いですし、利用するときに高スペックPCが必要になります。

しかし、4Kモニターにすることで作業効率も上がりますし、思い切って高スペックPCに買い換えることで更に快適に動画編集を進めることができるようになるはずです。

スバル

快適に動画編集を進められれば、あなた自身でYouTubeチャンネルを運営しているのであれば動画の投稿本数も増えるはずです。副業としているのであれば、依頼の回転率も大幅に上がり収入が増えるでしょう。

4Kモニターにすることで作業効率が大幅に上がり、元もすぐに取れるはずですよ。4K動画の編集にも対応できるため、将来への投資にもなるでしょう。デュアルモニターにすれば、あなたの作業環境は完璧になるはずです。

もし、4Kモニターにするかどうか迷っていたらぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?4Kモニターはあなたの可能性を広げるでしょう。

あなたにピッタリのモニターを選んで、快適に動画編集をできるようになってください!

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Posted by スバル