動画編集で必要なストレージ容量は2TBでOK
動画編集用のPCを選んでいます。どの程度の容量があればサクサク動画編集を進めることが出来るのでしょうか。
今回はこのようなお悩みを解決します。
本記事の内容
- ゲーム実況や実写動画で必要なストレージ容量を解説
- ミュージックビデオ制作で必要なストレージ容量を解説
- 動画編集ソフトのディスクキャッシュについて
- SSDかHDDのどちらが動画編集に最適なのか
この記事の筆者
この記事を書いている私は、動画編集歴10年以上です。
Adobeの動画編集ソフトを利用して制作依頼をこなし、100本以上の動画を納品しました。
また、動画編集の講師も勤めており、3年以上続けています。
この記事を読んでいるあなたは、「動画編集用PCの購入を検討していて、動画編集で使うストレージ容量がどのくらい必要か詳しく知りたい」と考えていると思います。
結論だけ申し上げますと、フルHDでゲーム実況や実写動画の編集、MV制作をする場合、どちらにおいても2TB以上あれば大丈夫です。
私のPCのストレージ容量は1.5TBですが、少々物足りないくらいです。
本記事では、ゲーム実況や実写動画の編集と、ミュージックビデオ制作の2つ分けてストレージの必要な容量を解説し。また、動画編集ソフト特有の機能「ディスクキャッシュ」についても解説します。
この記事を読めば、あなたは動画編集に必要なストレージ容量を理解でき、最適なストレージを所要するPCを選ぶことが出来るようになりますよ。
動画編集や映像制作で必要なストレージ容量を解説
ゲーム実況や実写動画の編集、MV制作で必要なストレージ容量に分けて解説していきます。
ゲーム実況や実写動画の編集で必要なストレージ容量
ゲーム実況や実写動画で必要なストレージ容量を解説します。
AviUtlやPremiere Pro、Final Cut Proで編集をすると思いますが、今回はPremiere Proで動画編集を進めるとします。
私の場合のゲーム実況や実写動画を編集する際に使用する容量は下記の通りです。
- 動画編集ソフト⇒およそ10GB
- 収録した動画(1時間程度)⇒およそ20GB(フルHDとします)
- 編集し書き出しをした動画(10分程度)⇒およそ1GB(フルHDで拡張子はmp4とします)
このように動画を1本制作するだけで、動画編集ソフトを除きおよそ11GB程度の容量を使用します。ゲーム実況や実写動画は3本から5本を一度に収録をする場合があるので、最低110GBは必要です。
ゲーム実況や実写動画の録画データは編集して投稿されるまで保管する必要があるため、たくさんの容量を使用しますよ。
また、動画編集している間に新たに別の動画を録画して保管する場合があるため、その分の容量も確保する必要があります。
ミュージックビデオを制作するときの必要なストレージ容量
ミュージックビデオを制作するときの必要なストレージ容量を解説します。
AviUtlやAfter Effectsで映像制作をすると思いますが、今回はAfter Effectsで映像制作するとします。BlenderやCinema4Dなどの3DCG制作ソフトは利用しないとします。
私の場合のMV制作時に使用する容量は下記の通りです。
- 映像制作ソフト⇒10GB
- 音源、イラスト、映像などの素材⇒1GB~15GB程度(映像制作ソフトの読み込み速度を上げるため、都度映像を書き出して素材として利用します)
- 制作し書き出したMV⇒500MB~1GB程度
このように、1本のMVを制作するために、映像制作ソフトの容量を除き16GB程度の容量が必要です。
特に、After EffectsでMVを制作する際に、読み込み速度を上げるため都度映像を書き出し、After Effects特有の機能(プロキシ設定と言います)を利用して速度を上げます。
After Effectsで映像素材を作ったとき、「.mov」という圧縮をしない拡張子で映像を書き出しをしますよ。2分程度の映像で3GB使用します。
動画編集ソフトが生成するディスクキャッシュについて
動画編集ソフトのディスクキャッシュについて解説します。
Premiere ProやAfter Effectsで動画編集や映像制作をすると、ディスクキャッシュが自動で生成されます。Aviutlではディスクキャッシュは生成されません。
ディスクキャッシュを生成する理由として、読み込み速度を上げるためです。
編集ソフトの設定でキャッシュの保持容量は変更できますが、キャッシュ容量は多ければ多いほどサクサク編集を進めることが出来ます。
私はAfter Effectsのキャッシュサイズを200GBに設定していますが、これでも少ないくらいです。私の周りには500GBにしている方もいます。
動画編集するときは、ディスクキャッシュを生成する分のストレージ容量が必要ということを頭に入れておいてください。
SSDかHDDどちらが動画編集に最適か
SSDかHDDどちらが動画編集に最適化かを解説します。
おすすめは編集ソフトやディスクキャッシュをSSDに入れ、映像データ等の大容量のものをHDDに入れることです。
SSDとHDDの特徴は下記の通りです。
SSDの特徴
- ソフトウェアの読み込み速度がHDDに比べ速い
- ストレージ容量が大きいほど高額
HDDの特徴
- ソフトウェアの読み込み速度はSSDに劣る
- ストレージ容量が多くても安価で購入が出来る
普段使用しないデータを高額のSSDに入れておくのはもったいないですよね。
読み込み速度や金額を踏まえ、編集ソフトやディスクキャッシュのような常日頃利用するものは読み込み速度の速いSSDにいれ、映像データや素材など大容量で長期間保存するものをHDDに入れることがおすすめです。
まとめ:制作する動画に合ったストレージ容量を選ぼう
今回は、動画編集で必要なストレージ容量を解説しました。
冒頭にも記載したように、2TB以上のストレージがあれば、あなたは動画編集をサクサク進めることが出来ます。
必要なストレージ容量を持つPCを購入して、動画編集をサクサク進めてください!
今回の記事のまとめ
- 動画編集で必要なストレージの容量
- 2TBあれば大丈夫
- ゲーム実況や実写動画の編集で必要なストレージ容量
- 動画1本当たり11GB
- ミュージックビデオ制作で必要なストレージ容量
- 1本当たり16GB程度必要(3DCGは使用しない)
- ディスクキャッシュについて
- Premiere ProやAfter Effectsで動画を作るときに自動で生成される
- ディスクキャッシュ容量が多いほど快適に編集が可能
- SSDかHDDどちらが動画編集に最適なのか
- 両方とも使うことがおすすめ
- SSDには編集ソフトやディスクキャッシュを入れる
- HDDには映像データなど大容量で長期間保存する場合に利用
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