【商用利用可能】動画編集で使えるおすすめフリーフォント13選
動画編集で字幕を入れています。字幕のフォントを変えて動画を面白くしたいです。
何か使いやすいフォントはありませんか?
今回はこのお悩みを解決します。
本記事の内容
- おすすめのフリーフォントを13個紹介
- シーンごとに使用するフォントを解説
この記事の筆者
この記事を書いている私は、動画編集歴10年以上です。
Adobeの動画編集ソフトを利用して制作依頼をこなし、100本以上の動画を納品しました。
また、動画編集の講師も勤めており、3年以上続けています。
動画を制作すると必ず入れるもの、それが「字幕」です。
出演者が話したことを字幕として表示する、一言メモで字幕を入れる、テレビ番組のように右上にコーナー名を字幕表示する、このように字幕というのはどのような場面でも必ず使用します。
字幕として表記することで、動画がさらに見やすくなります。また、字幕で動画を更に面白くすることも可能です。
その字幕ですが、表示するためには「フォント」が必須アイテムです。
フォントの種類は様々で、ゴシック体や明朝体だけでも少なくとも1,000種類は存在します。その他にも筆記体のフォントや手書き文字のフォント等、種類は様々です。
また、視覚的な効果でフォントは重要です。
オーソドックスでどこにでも使いやすいゴシック体、真面目で硬い表現を出す明朝体、江戸の武士のような昔ながらのカッコよさを出す筆記体、普段から目にしていて優しく寄り添いやすい手書きフォント、フォントによって視聴者に与える印象が変わってきます。
今回は、ゲーム実況や実写動画、解説動画に使いやすいフォントをご紹介致します。
フォントを使いこなし、見やすく更に面白い動画を作れるようになりましょう。
そもそもフォントはどのくらい持っていればよいか
そもそもですが、たくさんのフォントがある中どのくらいの種類のフォントを持っていればいいのでしょうか。
沢山のフォント持っていることに越したことはないですが、多いと毎回選ぶのが大変ですよね。
私は10種類程度のフォントを使い回してゲーム実況や実写動画の編集をしています。
使いたいフォントを持っていない場合は、その都度探してきています。
その10種類程度ですが、下記のシーンごとに分けてフォントを利用しています。一例ですので参考にしてください。
- 通常の喋り
- ボケる
- ツッコミを入れる(共演者突っ込む場合と、編集中に追加で突っ込む場合)
- かっこつけて話す(名言など)
- テンションを上げて話す(新発見など)
- がっかりして弱々しく話す(ゲームオーバーなど)
- 恐怖に怯える
- 一言メモ(解説やチャットなど)
動画のシーンや出演者の感情、プラスアルファのツッコミや解説のように種類分けをして、そのシーンごとのフォントを選んで字幕を入れています。
もちろん、シーンごとにフォントが被っても大丈夫です。出演者がかっこつけて話すシーンと出演者がテンションを上げて話すシーンは使い回しています。
また選ぶ基準ですが、それはあなたの好みです。私のブログ以外でもフォントはたくさん紹介されています。中には一つの記事で、500種類も紹介しているブログもあります。たくさんのフォントを見比べて、あなたの好きなフォントを選ぶことが大切です。
有名なYouTuberの動画のフォントを参考にしてもよいですね。意外と同じフォントが利用されていますよ。
別件ですが、ミュージックビデオを制作するときは、毎回フォントを探してきています。歌い手さんの歌い方や曲の雰囲気、どのような映像に仕上げるかによってフォントが変わってくるためです。
おすすめのフリーフォント紹介
フォントの選び方を考えたところで、早速フォントの紹介をします!
先ほど私が一例で分類わけしたごとにご紹介致します。改めて、分類分けの一例を記載しておきます。
- 通常の喋り
- ボケる
- ツッコミを入れる(共演者突っ込む場合と、編集中に追加で突っ込む場合)
- かっこつけて話す(名言など)
- テンションを上げて話す(新発見など)
- がっかりしている(ゲームオーバーなど)
- 恐怖に怯える
- 一言メモ(解説やチャットなど)
通常の喋りのシーン
普段の喋りということで、かしこまりすぎず且つ緩すぎずという点で、ゴシック体のフォントがおすすめです。
フォントな氏の「やさしさゴシックボールド」や「ラノベPOP」がおすすめです。
画像の通り、固すぎず柔らかすぎずのフォントです。通常の喋りだけでなく、一言メモでも利用しやすいです。
ラノベPOPは有名なYouTuberさんがよく利用するフォントです。やさしさゴシックボールドよりも柔らかい印象を与えることが出来ます。
出演者がボケるシーン
緩いシーンということで、形が柔らかいフォントを利用しています。あずさ氏の「うずらフォント」も「あずきフォント」がおすすめです。
一発ギャグを言ったシーンや、出演者が「えっ?」と言って何もわかってないようなシーンに入れるとよいです。
画像の通りうずらフォントが太めのフォントで、あずきフォントが細めのフォントです。出演者のボケの強さ(アホっぽさ等)によって太さを変えると、喋りの印象が変わってきます。
ボケっぽい効果音も入れると効果倍増します。また、縦書きにしてワンポイント風にするとまた一つ味が違うシーンを作り出せます。
ツッコミを入れるシーン(共演者が突っ込む場合と、編集で追加で突っ込む場合)
力強さを感じる且つ堅くないフォントを利用して、ツッコミに勢いをつけています。fub工房氏の「イバラ字」や、8:51:22 pm氏の「チカラヅヨク」というフォントがおすすめです。「なんでやねん!」や「それは違う!」のような一言のツッコミや、「お前後で覚えておけよ」のような文のツッコミに分かれます。
一言ツッコミならイバラ字、長めのツッコミならチカラヅヨクが見やすいですね。
編集中に追加でツッコミを入れるフォントも、この二つのフォントが利用しやすいです。出演者がツッコミをし切れていない分、代わりに突っ込んであげましょう。
イバラ字は無料版は教育漢字(1006文字)収録されています。有料版は第一水準漢字を収録されています。2021年11月現在500円で販売されていますので、買って損はないでしょう。
また、呆れてツッコミを入れるシーンもあります。例えば、心の声で「何言ってるんだこいつ」ですね。その時は、明朝体で勢いを控えて真面目感を出すと良いです。明朝体は、下記のカッコつけて話すシーンでご紹介しています。
カッコつけて話すシーン(名言など)
堅く力強さがある明朝体でかっこよさを表現しましょう。フロップデザイン氏の「うつくし明朝体オールド」や「装甲明朝」がおすすめです。うつくし明朝体オールドが細めで、装甲明朝が太めの明朝体です。
クールなかっこよさなら細めの明朝体を、力強さがあるかっこよさなら太めの明朝体を選ぶと良いです。
テンションを上げて話すシーン(笑いながら話す、新発見など)
柔らかく且つ太めで目立つフォントで視聴者に強めの印象を与えましょう。名残雪氏の「GN-キルゴU」というフィンとがおすすめです。何か発見をして「!!」と字幕表現するシーンに使えます。また、笑いながらしゃべるシーンでも柔らかく勢いがあるフォントで表現すると楽しいという印象が与えられそうです。
このシーンはGN-キルゴだけでなく、ラノベPOPでも応用が出来そうですね。
がっかりしているシーン(ゲームオーバー)
弱々しいフォントを利用して、がっかりしている雰囲気を出しましょう。ミリメートル氏の「アームド・レモン」がおすすめです。参考画像のように、うずらフォントやあずきフォントよりも丸みが大きく柔らかいフォントです。
うずらフォントやあずきフォントより更に細い文字の為、弱々しい表現に私はよく利用しています。
ダウンロードすると「.lzh」というファイルでダウンロードされます。7zip等で解凍をして利用してください。
恐怖に怯えるシーン
形が崩れたフォントやボロボロのデザインをしたフォントを利用し、恐怖感を出しましょう。gyokuei氏の「g-コミック古印体」や、暗黒工房氏の「怨霊」がおすすめです。
フォントに色を付ける時は、赤色と黒色を利用したグラデーションを利用すると恐怖の演出っぽくなります。
コミック古印体は無料版と有料版があります。収録されている漢字の数が違います。Boothで2,600円で販売されています。
一言メモ
一言メモは、編集時に追加で説明をする部分です。一般社団法人文字情報技術促進協議会の「IPAexフォント」がおすすめです。堅すぎず柔らかすぎず、且つ統一された形であるゴシック体で説明するとメモ感が出ます。
図形や画像等を組み合わせて、分かりやすい説明を作り上げましょう。
まとめ:様々なフォントを使いこなそう
以上が、動画編集中に利用しやすいフォントでした。
今回ご紹介したフォントは、数あるフォントのほんの一握りです。ネットで「フォント」と検索すると、山ほどフォントが出てきます。是非、好きなフォントを探し出して利用してください。
ゲーム実況、実写動画、解説動画によって利用するフォントは大きく異なってきます。シーンに適したフォントを利用して見やすい動画、更に面白い動画に仕上げましょう。
フォント作成にはかなりの労力を費やしていると聞きます。通常では1フォント約10,000円(ビジネス本5冊程度)の費用で購入しなければならないですが、無料で利用可能です。製作者様に感謝して利用しましょう。