【リスク回避に】動画編集でデータ管理の方法を解説
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動画編集の案件が増えてきて、クライアントからいただいた録画データ、編集で使用する動画素材が増えてきました。どのようにしたらデータを見やすく管理できるのでしょうか。
今回はこのようなお悩みを解決します。
本記事の内容
- SSD、HDD、外付けHDD(SSD)、クラウドストレージのメリット・デメリット
- バックアップが必要な理由
- データの管理方法
- 動画納品前のデータ
- 動画納品後のデータ
- 編集で使用する素材関連
この記事の筆者
この記事を書いている私は、動画編集歴10年以上です。
Adobeの動画編集ソフトを利用して制作依頼をこなし、100本以上の動画を納品しました。
また、動画編集の講師も勤めており、3年以上続けています。
この記事を読んでいるあなたは、動画編集で案件が取れる、素材を集めているなどデータの数が増えてきて、データ管理の方法を調べています。
データがたくさんあるとごちゃごちゃになって、探すのが大変ですよね。
私もデータ数がたくさんあり、管理に苦労して一気に整頓した経験があります。
本記事では、動画編集で使用する素材、クライアントからいただいたデータの管理方法を解説します。
この記事を読めば、データ管理で苦労することはなくなりますよ!
SSD、HDD、外付けHDD(SSD)、クラウドストレージのメリット・デメリット
動画編集のデータ管理をするときは、保存先の使い分けが重要です。
データの保存先となる、HDD、SSD、外付けHDD(SSD)、クラウドストレージのメリット・デメリットを解説します。
それぞれのストレージのメリット・デメリット
保存先 | メリット | デメリット |
---|---|---|
HDD | ・SSDに比べて安価で購入可能 ・SSDよりも大容量 | ・SSDより耐久性が劣る ・SSDより読み取り速度が劣る ・回転音が気になる場合がある |
SSD | ・読み取り速度がHDDより早い ・回転音が気にならない ・HDDより耐久性がある | ・HDDよりも高額 ・HDDよりも容量が少ない |
外付けHDD(SSD) | ・PC内蔵のストレージの容量を使用しない ・持ち運びが可能 | ・使用時にUSBポートを一つ使用する ・種類によっては、コンセントを一つ使用する場合がある ・USBの抜き差しをする必要があり、手間になる場合がある ・持ち運んだ際に無くすリスクがある |
クラウドストレージ | ・外出先でもアクセス可能 ・容量を拡張可能 ・HDD、SSDの物体自体の管理が不要 ・自然災害が起こった際のリスクヘッジが可能 | ・パスワードの管理が必要 ・システム障害が起こった際、復旧まで使用不可 ・容量を増やす際に課金の必要が出てくる |
このように、それぞれメリットとデメリットがあります。使い分けをすれば編集作業に大きな支障を出さずに進めることが可能です。
HDDかSSDどちらが良いか
HDDかSSDのどちらがおすすめかについては、SSDがおすすめです。
その理由として、耐久力があり読み込み速度が速いからです。
読み取り速度が速く、時短につながります。また、動画編集のデータを管理する際、ストレージの故障でデータが消えたら嫌ですよね。
HDDは安く、大容量保存できるメリットがありますが、耐久性がSSDより劣る点があります。その点でSSDの方がおすすめです。
動画のバックアップが必要な理由
そもそも、なぜ動画のバックアップが必要なのか解説します。
動画編集を進めていると下記のようなリスクが出てきます。
動画編集に起こりえるリスク
- 編集中にデータが破損する
- 投稿後に何かしらの原因で動画が消去される
- 納品後に再度編集をし直してアップロードしたいという要望が来る
このように、編集作業中にデータが消えてしまう、動画の納品後にクライアントからもう一度動画が欲しいという要望が来る可能性があります。
せっかく編集したのに手違いで動画を消されてしまったらがっかりしますよね。クライアントに対して、動画データがありませんと言うのは嫌ですよね。
全てバックアップを取っておけば回避可能な内容です。バックアップを取る期間はあなた次第ですが、バックアップは必ず取っておいてください。
データの管理方法
それではデータの管理方法を解説します。ポイントは一目見て分かるようにしておくことです。
動画納品前(編集中)のデータ
初めに、動画の納品前(動画編集段階)のデータの管理方法を解説します。
保存先について
- 保存先→PC内蔵のHDD、SSD
- バックアップ→外付けHDD(SSD) or クラウドストレージ
納品前(編集中)のデータは編集ソフトですぐ読み込めるように、PC内蔵のHDDや、SSDに保存をしておきます。
ファイルについて
ファイルについては一つフォルダを作り、その中に素材を全て入れておきます。下記の要素を入れておくと分かりやすいです。
- 納期
- クライアント名
- 案件名
- 着手 or 未着手
例えば、「納期2023年3月1日_AAA社_○○製品紹介PV_着手」というフォルダ名すると分かりやすいと思います。長いと感じるかもしれませんが、一目で分かるようにすることがおすすめです。
フォルダを制作したら、クライアントからいただいた素材や編集プロジェクトファイルを保存します。Adobe Premiere Proで編集する場合は下記のようなフォルダ分けがおすすめです。素材ごとにフォルダに分けておくと分かりやすいです。
- Adobe Premiere Proの編集プロジェクトファイル
- Adobe Premiere Proのバックアップフォルダ
- 動画素材
- 音声素材
- イラスト素材
クライアントからいただいた素材についても、一目見て分かりやすいように名前を変えておくこともおすすめです。
動画納品後のデータ
初めに、動画の納品後(動画編集終了後)のデータの管理方法を解説します。
保存先について
- 保存先→外付けHDD(SSD)
- バックアップ→別の外付けHDD(SSD) or クラウドストレージ
動画の納品後も、リネームしておくことがおすすめです。また、Adobe Premiere Proを使用している場合はファイル収集しておくことがおすすめです。「ファイル」→「プロジェクトマネージャー」でファイル収集が可能です。
ファイルの収集をしておくことで、漏れなくデータの管理が可能ですよ。
バックアップは頂いた録画データなどすべてのファイルは保存せず、納品したデータのみ保存しておくと容量をたくさん使用せずに済みます。
ファイルについて
ファイル収集後のフォルダ名は、下記の内容を入れておくと良いです。
- 納品日
- クライアント名
- 案件名
例えば、「2023年3月31日納品㈱AAA○○製品紹介PV」というフォルダ名すると分かりやすいと思います。
容量が気になる場合は、zipなどで圧縮しておくと良いでしょう。
編集で使用する素材関連
動画編集で使用する素材は、例えば下記のような素材があります
- BGM
- SE(効果音)
- 写真
- イラスト
- 映像
持っている種類が多い場合は分けた方が良いです。素材の数が少ない場合は詳細に分けずに、上記の分け方で十分です。ファイル名で分かりやすい名前にしておくことがおすすめです。
BGMの分け方
BGMは雰囲気に分けておくと良いです。例えば下記のとおりです。
- 明るい雰囲気
- 暗い雰囲気
- 戦闘シーン
- 落ち着いている
- ネタっぽい
効果音の分け方
効果音は入れるタイミングごとに分けると分かりやすいです。例えば下記のとおりです。
- 一言メモの表示
- 突っ込みを入れる
- 閃く
写真の分け方
写真は種類ごとに分けておくことがおすすめです。例えば下記のとおりです。
- 人物
- 街並み
- 海
- 山
- 森
Windowsの場合は、表示方法を「大アイコン」にしておくと、ファイルを開かずに一目で分かるようにできます。
イラストの分け方
写真と同様に種類ごとに分けておくことがおすすめです。例えば、下記のとおりです。
- 人物
- シルエット
- アイコン
- 家具
- フレーム
Windowsの場合は、表示方法を「大アイコン」にしておくと、ファイルを開かずに一目で分かるようにできます。
映像
こちらも種類に分けておくことが良いです。
- 景色
- 天候
- キラキラ
- 人物
Windowsの場合は、表示方法を「大アイコン」にしておくと、ファイルを開かずに一目で分かるようにできます。
おすすめの外付けHDD(SSD)
外付けHDD(SSD)出悩んでいるあなたは、こちらがおすすめです。
外付けSSDで最速読込速度が最大1050MB/秒で驚異的なスピードです。電源のない環境でも使用可能。2mの高さからの落下しても故障しない耐久力を持っています。
大きさは11 x 1.1 x 5.3 cmで手のひらサイズで、重量は100gと非常に軽く、本体自体も机の引き出しで管理が可能です。
まとめ:データの整頓をし、快適に動画編集を進められるようにしよう
今回は、動画納品前のデータ、動画納品後のデータ、編集で使用する素材関連の3つに分けてデータ管理の方法を解説しました。
録画データは大容量で管理が大変です。そのため、保存先を分けて管理をすることで、ストレージ容量を必要以上に使用せずに済みます。
一目で分かるデータ管理をすることで、探す必要が無くなってイライラしなくもなりますし、時短にもつながります。
PC内蔵のHDDやSSD、外付けHDD(SSD)、オンラインストレージを使い分けリスクを回避し、快適に動画編集を進めてください。
本記事のまとめ
- 保存先を分けることが重要
- HDDかSSDのどちらが良いか
- SSDがおすすめ
- 動画のバックアップが必要な理由→リスク回避
- 編集中にデータが破損する
- 投稿後に何かしらの原因で動画が消去される
- 再度編集をし直してアップロードしたい
- データの管理方法
- 動画納品前(編集中)のデータ
- 保存先→PC内蔵のHDD、SSD
- バックアップ→外付けHDD(SSD) or クラウドストレージ
- 動画納品後のデータ
- 保存先→外付けHDD(SSD)
- バックアップ→別の外付けHDD(SSD) or クラウドストレージ
- 動画納品前(編集中)のデータ