動画編集を独学で勉強する手順を紹介
YouTubeやニコニコ動画で動画を投稿するために動画編集の勉強をしようとしています。
本当に独学でも出来るようになるのですか?
今回はこのお悩みを解決します。
本記事の内容
- 独学で動画編集を勉強するメリットとデメリットを解説
- 独学で動画編集を学ぶ方法の紹介
- 初心者向け
- 中級者向け
- 上級者向け
この記事の筆者
この記事を書いている私は、動画編集歴10年以上です。
Adobeの動画編集ソフトを利用して制作依頼をこなし、100本以上の動画を納品しました。
また、動画編集の講師も勤めており、3年以上続けています。
動画編集が出来るようになりたいと思っても、どのように進めたらよいかわからないですよね。
結論だけ言いますと、独学でも動画編集は出来るようになります。
動画投稿は、編集があってもなくても投稿は可能です。しかし、編集を施した方が確実に質の高い動画を視聴者に提供することが可能です。
大抵の動画は、不要な部分のカットやテロップが入れられています。
その編集の勉強方法ですが様々あります。スクールに通う、本を読む、動画を見る、とにかく自分で触ってみる等々。人それぞれ勉強の仕方が変わってきます。
今回は、スクールに通わずに独学する手順をご紹介致します。
独学で動画編集を勉強するメリットとデメリット
初めに、独学で動画編集を勉強するときのメリットとデメリットを紹介します。
独学するメリット
ポイント
- 費用を安く抑えることが可能
- 自分の好きなタイミングで勉強ができる
一番大きい点は、費用を安く抑えられることです。動画編集のスクールの受講料を調べたことろ、100,000円~200,000円のコース殆どでした。
20万円は非常に高額ですよね。パソコンが1台購入できてしまいます。
その費用を節約して別のものに投資(プラグインや本等)に回すことも可能です。
また、独学でやった場合、自分自身で目標と方法を決める企画をするため、動画を制作できるようになれば企画立案という点で企業の面接でPRにもなります。
また、自分自身の好きなタイミングで勉強が出来ます。休日や空き時間で勉強ができる点も独学のメリットです。
独学するデメリット
ポイント
- 覚えるのに時間がかかる
- 勉強しようという気持ちを持たないと勉強できない
スクールの場合は、不明な点を教師にすぐ聞けます。しかし、独学の場合は不明な点が出てきた場合はその都度調べなければいけません。また、どのようなワードで調べればよいか分からない場合もあります。そのため、覚えるのに手間と時間が非常にかかります。
1日でも早く動画編集が出来るようになり、フリーランスとして動画の依頼を受注できるようになりたい方にはスクールに通うのがおすすめです。
また、独学はやる気を出さないと勉強が出来ません。スクールの場合は、強制的に動画編集を学ぶ場に移動することになります。そのため、確実に動画編集を学ぶことが出来るのです。しかし、独学の場合は好きなタイミングで勉強できる反面、自らの意志で学ぶ意欲と努力が必要です。
独学は必ず覚えてみせる、出来るようになるという強い意志が必要です。
独学で動画編集を学ぶ手順を紹介
メリットとデメリットを考えた上で、今度は独学で学ぶ手順をご紹介します。
AviUtlで動画を制作することを例に、初心者向け、中級者向け、上級者向けに分けてご紹介します。
編集ソフトを導入したという前提で話を進めていきます。
初心者向け
ここまでできるとOK
- 動画編集の全体の流れを覚える
- チュートリアル動画で動画編集ソフトの基本操作方法と用語の意味を覚える
- 試しに動画を1本作ってみる
まずは、動画編集の全体の流れを覚えましょう。ゲーム実況や実写動画の場合は基本的な流れは下記のとおりです。
プロジェクトファイルの作成→映像データと音声データの読み込み→映像データと音声データの不要な部分をカット→字幕やエフェクト、BGM、効果音等を追加→エンコード→完成した動画を見て誤字や脱字が無いか確認
※途中で編集を切り上げる場合は、プロジェクトファイルの保存を忘れないこと
プロジェクトファイルというのは、いわゆる編集データという設計図みたいなものです。ブログで言うと下書きです。このファイルを作成して、ゲームの映像を読み込んでカット等の編集を加えていきます。
イメージが沸かない場合は、そういうものなんだという軽い気持ちで大丈夫です。
動画編集ソフトの基本的な操作方法を覚えます。例えば、AviUtlの場合は「AviUtl 基本操作」と検索すれば、動く映像で基本操作を学ぶことが出来ます。データの読み込み方法や字幕の入れ方、位置の調整方法などを覚えていきましょう。
上記の基本的な流れをもとに見ると覚えやすいです。注意する点は編集ソフトによっては、編集ソフトによっては用語が変わってきます。例えば、AviUtlで言う「scene(シーン)」は、After Effectsだと「コンポ」という具合です。
操作に慣れてきたら、1分程度の動画を作ってみましょう。ゲーム実況や実写動画に字幕を入れるだけでも構いません。試しに作ってみることが大切です。下手な編集と感じていても投稿しなければいい話です。反応が欲しければ友人に動画を見せたり、インターネット上で公開してみてもいいでしょう。
いきなりミュージックビデオ制作でも良いですが、ゲーム実況や実写動画の方が割と簡単に制作できます。
とにかく真似をすることが大事です。チュートリアル動画を見ながら実際に動画編集ソフトを触りましょう。習うより慣れよです。1日30分~1時間触るだけでも良いので、とにかく編集ソフトを触ってみましょう。
中級者向け
ここまでできるとOK
- 出演者の声に合わせ、字幕や効果音等を入れ、本格的な動画を作る
- 編集ソフトのエフェクト使った編集をできるようにする
基本操作を覚え、簡単な動画を制作できるようになれば脱初心者です。次のステップへ進みましょう。
中級者になっても真似は大切です。編集が施された動画やテレビ番組を見て、見やすい字幕はどのように作られているのか、どのような演出が面白いのかを学びましょう。字幕については文字の大きさだけでなく、文字の色も関係してきます。
テレビ番組の映像編集者は、映像編集でお金を稼いでいるプロフェッショナルです。あなたの好きなテレビ番組を勉強材料にしましょう。
気に入った演出は、忘れないうちにメモに残しておきましょう。出演者がどのような雰囲気でどのようなことを話し、そのタイミングでどんな演出を入れたのかを分析し記録しておくと編集の幅が広がります。
縁取りやシャドーなどのエフェクトを活用し、見やすく出演者のイメージカラーに合わせた字幕をデザインします。デザイン出来たらテンプレートとして保存しておくと、使い回しが効き編集の効率化が出来ます。出演者の声に合わせて字幕を入れていきましょう。
動画のシーンに合ったBGMの選曲や、出演者の雰囲気に合わせた効果音を入れていきましょう。字幕を入れ終わった後でも、字幕と同時進行で入れても大丈夫です。
上級者向け
ここまでできるとOK
- 使えるエフェクトの幅を広げ、動画のオープニングやMVを作ってみる
- 図形、イラストや写真素材、映像素材で効果的な編集をできるようにする
- ショートカットキーを覚え、編集の効率化をする
本格的な動画を制作できるようになれば、中級者です。上級者に向けて頑張りましょう。
パーティクルやディスプレイスメントマップ等のような、ゲーム実況や実写動画ではあまり利用しないエフェクトを利用できるようになりましょう。使い方は、こちらもYouTubeやニコニコ動画で調べれば出てきます。
また、YouTubeやニコニコ動画でエフェクトの紹介動画や、演出の作り方のような動画で編集の幅を広げます。例えば、パーティクルやディスプレイスメントマップマップなどです。ゲーム実況や実写動画であまり利用しないエフェクトを利用できるようになりましょう。引き出しを増やしていくことが大切です。
引き出すを増やす方法として、デザイン系の本を読むこともおすすめです。動画編集に特化した本に限らず、デザインの作り方や考え方の本を読んでみましょう。
センスがないと動画編集は無理と思われがちですが、実際そうではないです。デザイン自体や、そのデザインが作られた背景を勉強して視野を広げれば自然とセンスがつくものです。
様々なエフェクトを利用して動画のオープニングを作ってみましょう。参考にする動画は、好きなボカロPさんや歌い手さんのMV、好きなアニメやゲームのオープニングやエンディング、好きなゲームの演出で気に入った部分等、字幕以外の演出を利用している映像です。
ゲーム実況や実写動画で図形、写真やイラスト素材、映像素材を活用できるようになりましょう。字幕だけではできない演出が出来るようになります。例えば、ゲーム実況で目標を立てて具体的な方法を話しているシーンで図形を利用したチャート図を作ることや、出演者が思い出話を話しているシーンでイラスト素材を利用して動きを再現することです。
例えば、出演者のツッコミを写真素材で表現すると、視聴者に強いインパクトを与えることが出来ますよ。
ショートカットキーを覚えていきましょう。クリックする工程をキーボードで処理することで、工数を減らし編集の効率化につなげることが出来ます。
まとめ:基本操作を覚えたら、とにかく調べ真似をする
以上が、独学で動画編集を覚えるメリットとデメリット、及び手順の紹介でした。
基本操作を覚えたら、たくさんの動画を見て真似をしましょう。そして、編集の引き出しを増やしていきましょう。これは、上級者になっても変わりません。
私の周りの動画師さんも、様々なMVを見て勉強しているという話を聞きます。
やればやった分だけ、様々な編集が出来るようになります。
動画編集は勉強を継続した人が出来るようになるのです。1日30分編集の勉強をするだけで、その後が大きく変わってきます。
メリットでもお話ししたように、やる気を出せば好きなタイミングで勉強が出来ます。
毎日が勉強です。ぜひ参考にしてください。